質問力/齋藤孝

しっくりこなかったので、もう一冊買ってみた。

1 「具体的かつ本質的」な質問を意識する

 まず縦軸(y軸)の上がプラス方向で具体的、下がマイナス方向で抽象的とする。横軸(x軸)の右がプラス方向で具体的、左がマイナス方向で非本質的とする。
 つまり右上が「具体的かつ本質的」な質問のゾーンになるわけだ。
(略)
 座標軸を技化することは非常に重要である。一回見ただけではあまり効果がないが、いつも自分の質問を座標軸にあてはめてチェックする習慣をつけておくと、質問を発するときに座標軸が自然に頭の中に浮かんでくるようになる。すると、「ああ今は右下をやってしまった、もっと具体的なことを聞かなければ」というような修正機能が働くようになるだろう。

第二章 いい質問とは何か?-座標軸を使って

フレームワーク思考ですな。

2 ずらすコツは具体と抽象の往復運動

 話がある程度具体的にあると、その具体的な軟らかいところばかりをぐるぐる回って、どうしても深まっていかないことがある。結局、それは世間話に終わってしまう。一般の人がレベルの高い人と話をすると、本質的なところに普遍的な問いを立てられないまま、話を終えてしまうことがよくある。
 具体例の溝にはまった文脈を転換させる例をみてみたい。
(略)
 基本技は、抽象的な話になりすぎたら、「具体的に言うとどうなるか」と質問する。具体的な話が長すぎたら本質的なテーマに持っていく。この往復運動がずらしのコツである。

第四章 コミュニケーションの秘訣-②ずらす技

この本でいう技は、中庸のことなのだなという感じがする。

 孔子の弟子はよく質問している。「論語」(岩波文庫)からおもしろい質問をあげると、
 「子貢問曰、賜也何如」子貢という弟子が「私などはどうでしょうか」とたずねると、「子曰、女器也」 孔子は「お前は器である」と言う。
(略)
 孔子が弟子にした質問もある。
 「顔淵季路侍、子曰、盍各言爾志」 顔淵と子路(季路ともいう)という弟子に孔子が「それぞれお前たちの志望、志を話してみないか」と言ったわけである。
(略)
 子貢が逆に「願聞子之志」と質問して、「どうか先生の志望、志を聞かせてください」と言うと、孔子が「老者安之、朋友信之、少者懐之」(「老人には安心させてやり、友だちには信じられるように、若者には慕われるようになることだ」)と答える。
 これは「老者には心安く、おいはこれを信じ、少者はこれになつく」という有名な言葉である。

エピローグ

むかし遠藤周作がビールのコマーシャルで、酔っ払って嫌味いって嫌われる爺さんになりたい、と言っていたのだが、あれは冗談だったんだなと思った。


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